試合後スーパーバイジングコーチコメント

スーパーバイジングコーチ/監督

岡村 憲司

オフェンスがとにかく上手くいった。

<試合総括>
昨日、ディフェンスがとても良く、ロースコアの展開となり、選手にも明日はオフェンスを修正しなければいけないという話をしたのですが、選手がおそらく自分たちで考えてしっかり動きを作ろうとしてくれたことで、オフェンスはとにかく上手くいったと思います。
ディフェンスは、インサイドトラップにいかなくてはならず、少し後手を踏んでしまって、オフェンス力に負けてしまうことがあったのですが、それを上回るうちの主力、平尾、髙橋、眞庭を起点としたオフェンスがとてもうまくいったので、本当に初めてといっていいくらい、アシストも多かったですし、ターンオーバーも少なかったですし、今日はオフェンスの日だったと思います。
ディフェンスは質を高めるために練習でずっとやってきていますし、オフェンスは今日のようにみんながアグレッシブにリングに向かうという形でいくことができればプレーオフが少しだけ見えるのかなと思っています。
ただ、まだ首位に立ったといっても残り試合はありますし、対戦相手を考えてもうちは有利でも何でもないので、一試合一試合全力尽くして頑張っていきたいです。

《今シーズン最大ともいっていいような大一番で、今シーズン最大と言っていいようなオフェンスができた、最大の要因は?》
昨日の4Qを全員見てくれと、4点しか取れなかったぞと伝えました。
4Qの10分間で4点しか取れなかったのは、自分自身人生の中で、選手としてもコーチとしても初めてではないか、というくらいのスコアです。
もちろん自分達コーチの責任でもあるので、自分の中でもしっかりいろいろ考えたのですが、戦術を与えて、こうやろうああやろうと細かく言ったわけではありません。
選手たちがしっかり自分たちで考えて、動きを作らなければいけないと、色々な動きを考えて出してくれました。
最初からリズム良く積極的にリングに向かっていき、それが入ったので流れを掴めたのですが、それが4Qに入って一瞬止まりました。
それでも、またそこから動きを作ってリングにアタックする動きと、待っている人間が上手く絡み合って、それが止まらなかった、動きが止まらなかったっていうのが今までと違うオフェンスだったと思います。

《日本人のアウトサイドの選手が打って決める場面が目立ちましたが》
本当に今までで一番積極的だったし、確率も一番良かったと思うので、それは本当に気持ちだと思います。
自分はシュートの失敗に関して絶対言わないようにしてます。
とにかく打ちなさい、ノーマークで打ちなさい、打つのが仕事だっていう風に言ってるので、それで髙橋も平尾も打ち続けた結果徐々に成功率が上がってきてるので、
とにかくそうやって前向きにプレーしてくれることが一番だと思います。


《昨年は9試合残してプレーオフ進出がなくなって、今7試合残して首位に立ったということに関して》
良くも悪くも、選手はわからないですけど、自分はどんだけ負けようがどんだけ勝ってようがどんだけ接戦してようが、何も変わらないです。
自分の考え方、意識は全く変わらないです。一戦一戦とにかく全力を尽くす。
もちろん皆毎試合勝とうと思って、どのチームもそうだと思うんですけど、勝とうと思ってやってるので、それは全く変わらないし、練習方法もそうだし、教え方もそうだし、
選手の様子を見ながら、怒ったりとか何も言わなかったりなどはこれまでもはありましたが、メンタルは何も変わらず、そういうのを見て、たぶん選手たちも動じることなくやってくれるようになり
ましたし、今日もしっかりやってくれたと思います。

《残り7試合これからも変わらないバスケットなのかもしれませんが、戦い方を教えてくだ
さい》
本当に一試合一試合全力でやった結果がプレーオフだとかB1昇格っていうところにつながっていくと思うので、とにかくまた次の試合、岩手さんは最下位ですけど、
絶対侮れないチームなので、一試合一試合全力を尽くして、ベストパフォーマンスが出せるようにしていきたいです。
そこまでのコンディション調整をしっかりして、いい状態で選手をコートにあげてあげるっていうのが自分の仕事だと思ってます。それを遂行したいと思っています。

試合後ヘッドコーチコメント

ヘッドコーチ

岩下 桂太

「とにかく積極的に行け」ということを選手達がしっかり表現してくれた。

<試合総括>
今日はシンプルに出だしが一番大事なのかなと思っていました。
その中で、選手にかけた言葉は、とにかく積極的に行けということです。
結果的に、しっかりと表現してくれたなと思います。

これだけ得点が伸びた一つの要因は、普段より1対1が少なかったということだと感じています。
最近のロボッツは、ローポストに入れての1対1や、アタックといった、ローポストバスケが多かったのですが、今日はそれよりもボールを動かしてそこから打開する、ドライブするという展開がとても有効に活きてきた試合だったと感じています。

あとは、フリースローの数ですね。一試合で40本打つっていうのは素晴らしい数字であると共に33本入れられたというのは、やはり我々の強みが出たのかなと感じています。
今日は相手もペイントでの得点を死ぬ気で抑えに来ているというのを感じましたし、なので我々も逆に相手がペイントを固めている分、外からのシュートを思い切って打とういう話をして、それが良くできた試合でした。
ディフェンス面ではちょっと課題を残したのですが、また修正して次の岩手戦に向けて準備していきたいと思います。


《今日の戦いは、プレーオフを見据えての戦い方だったのでしょうか》
意識したというよりも、相手のサイズが、全体的に我々よりも大きいというか、大きい選手をマッチアップさせてきたので、なかなかローポストでアタックすることに効率的なオフェンスだと見出せませんでした。それは選手達自身も分かっていましたし、最終的にはやはり2メンゲームだったり3メンゲームだったりというところ、そこからの打開がしっかり上手くいったなという風に感じています。
チームのオフェンスも成熟してフリーな選手を作る、ボールを動かしていく、みんなで動かしていくっていうのは、できてきています。
今日はアシストの数が29アシスト。この数字は、やはりボールが動かないと伸びない数字なので、選手が相手がフォーカスしているペイントを守るっていう意識の裏をかいた、そこからの3P、ドライブが活きた試合だったと思います。

《リバウンドが徐々に良くなってきたかと思いますが》
終盤よく戦ったと思います。
具体的にこういう風にリバウンドをとれっていう指示よりも、最後はいかにディフェンスリバウンドに対して選手が意識を持てるかだと思うので、その意識付けっていうところは強調しました。
それが結果的にディフェンスリバウンドの改善につながったということだと思います。

試合後選手コメント(#25 平尾充庸)

PG

平尾 充庸

《この好調の要因は》
全員がロボッツの試合をしようと心がけようと思っているからこそ、いま戦えていると思いますし、詰められた状況でも逆転されない。今はしっかりそういうバスケットができているので、ロボッツらしいのかなと思います。
ただ、このまま勝っていってもまだまだプレーオフでは勝てないと思っているので、またしっかりと自分たちのバスケットとは何なのかっていうところからしっかり突き詰めて、より強いロボッツっていうのを作れればなという風に思っています。

《自分たちのバスケットとは》
ディフェンスから速攻に繫げること。
また、自分たちは身長が大きく、アドバンテージが取れてるっていう部分もあるので、相手もそこを抑えてくるので、うまくスクリーンをかけてあげて、リックや眞庭選手などが気持ちよくシュートを打てるように、自分たちがスクリーンをかけたりだとかアシストしたりっていうところでアドバンテージが取れれば、自分たちのバスケットなのかなと思います。

《平尾選手自身のアタックからの得点も伸びていますが》
自分自身、髙橋選手もそうですが、我々がアタックしない限りは周りの選手が生きないと思っています。
自分たちが得点しているからこそディフェンスが寄ってくる、外の選手が開く、そこでのパスがアシストにつながってくると思います。
僕と髙橋はどんどんどんどん今のバスケットを続けていくのがこれからのロボッツに必要になってくると思います。

《2人のコンビプレーも深まってきたのでは》
話しててもわかりやすいですし、「あそこスイッチな」とかそういう小さなコミュニケーションでも、ほかの人間と話するときは一から十まで話さなきゃいけないところが、髙橋とだと2まででいいとか1で済むとか、アイコンタクトで終わるだとか、共通理解が増えてきているので、そういった面では自分たちももっともっといいコンビネーションというか、コンビプレーができるのかなと思います。
髙橋とはと手をつなぐことが多くてですね。笑
試合中にハイタッチやなんなりで、やっぱそういったところもコンビプレーに出てきてるのかなと思います。

《これまでの経験を還元しているものや伝えていることはありますか?》
勝つことの難しさっていうのも知ってますし、優勝するチームの雰囲気っていうのも知っています。
そういったところに日ごろの練習から持っていけるように、自分自身が率先して出来ればと思います。
また、強いチームっていうのは芯がぶれないんですよね。
その辺の強さ、勝負所でターンオーバーしないだとか、、ロボッツもそういうチームになれればと思っています。
そういった部分を練習からしっかり伝えていきたいと思っています。
仲のいいだけじゃだめだと思いますし、細かい部分も言っていかないといけないと思いますし、それが言えるからこそ、どんどんどんどん絆も深まってくると思っています。
そういった「コミュニケーション」の部分が一番大事になってくると思っています。

試合後選手コメント(#27 眞庭城聖)

PF

眞庭 城聖

《試合を振り返って》
昨日と変わって前半からお互いのシュートが入ってハイペースな試合になりました。
相手は3Pを強みにしているので、外をケアしていたのですが、相手は外国人選手がインサイドを強く攻めてきてたのでどうしても寄らざるを得なくなったところで上手く外にふられて相手が気持ちよくシュート決まったっていう前半だったと思います。
後半も似たような勝負だったと思うんですけど、最終的にうちの3Pのパーセンテージもよかったですし、平尾や髙橋がよく決めてくれたところと、昨日のオフェンスの修正点がかなり上手くいったというところで、106点も取れたわけですし、そういう部分でうちのオフェンスのほうが上手く修正できたのかなと思います。それが勝ちにつながったと思います。


《プレーオフに向けての手応えは》
FE名古屋さんは強いチームですし、その相手にこの点差が取れたこと。
アシストもかなりの数できて、ターンオーバーも少なくできたところは自信に繫げられると思います。
ただ、逆にディフェンスの86点はちょっとやれ過ぎたかなという部分も課題としてはあるかなと思います。

《3連続3Pの場面について》
相手が今日はスタートを3人変えてきて、大きな選手をあててきた中で、アウトサイドのプレーをしてくださいと平尾選手にも言われました。
そのおかげで1本目が気持ちよく入り、2本目3本目と3本連続のあのプレーになったのかなと思います。

チームとしても、昨日と違って日本人選手が打たされるシュートではなく、チームで作って打ったシュートだったからこそ成功率もよかったのかなと思います。

《チームの成長について》
岡村さんはずっと選手たちに厳しいことを言い続けていて、選手が考える力がなさすぎると、バスケIQが低いんだっていうことをシーズン初めはすごく言われていました。
選手たちが考えてやるっていうのを練習中から徹底していて。
結果そう言われ続けてきたことが今の11連勝につながっているのかなというのはすごく思います。
選手たちがこういう時はこうだっていうのをシーズン初めてから練習を通してずっとやってきたことなので、意思疎通が自然とできてきてるのかなと感じています。


《1位になって残り7戦の意気込みは》
僕たち選手は喜びすぎず、ファンの皆さまには喜んでほしいことなんですが、まだ全然分からないですし、7試合勝たなければ中地区優勝は見えてこないと思っています。
7試合、1試合1試合を全力で戦って、気を抜かずに、まだまだ僕たちは成長できると思うので、連勝を伸ばせるだけ伸ばせるように、そしてまずは中地区で優勝できるように頑張っていきたいと思います。