2021年に入り7試合で6勝1敗と勢いに乗る山形ワイヴァンズをホームに迎えての1戦目。
互いに序盤からエナジー高く積極的にリングに向かい、クロスゲームとなる。
山形の得点源である#0 アンドリュー・ランダル選手の内外角からのスコア、#11 秋山熙選手の確率高いアウトサイドシュートなどで苦しい展開が続くも、#11 チェハーレス・タプスコット選手を中心に我慢強く食らいつき、大きく点差を離されることなく1点ビハインドで迎えた最終クォーター。早々に連続得点を許し8点差とされるも、集中力を切らすことなく徐々に迫り、残り1分30秒の場面での#6 小林大祐選手の3ポイントシュート、そしてタプスコット 選手のスティールからのファストブレイクで同点に。
残り1分を切り、#27 眞庭城聖選手のフリースローで逆転を果たすと、#15 マーク・トラソリーニ選手のブロックショットなど気迫のディフェンスで得点を許さず。
コートに立つ5人、ベンチメンバー、そして会場が一体となって闘い、手に汗握る接戦を制しました。

#6 小林大祐、#11 チェハーレス・タプスコット、#25 平尾充庸、#27 眞庭城聖、#31 アブドゥーラ・クウソー
試合後ヘッドコーチコメント
リチャード・グレスマン
我々にとって大きな勝利。眞庭選手が素晴らしい活躍をみせてくれた。彼の貢献がなければ今日の勝利はなかった。
《試合総括》
まずは勝利できて良かったです。我々にとっては大きな勝利となりました。
山形さんは直近の7試合で6勝1敗と勢いのあるチームであり、私は対戦相手の直近10試合を特に意識するのですが、勢いと自信に溢れた素晴らしいチームである山形さんに勝利できたことは大きなことだと感じています。タフショットを決めてこられた中でも勝ち切るとができました。
また今日は眞庭選手が素晴らしい活躍をみせてくれたことも大きかったです。
前回の越谷戦ではプレータイムが0という状況でしたが、これはコンディションというよりは、主にマッチアップによる理由でした。
今日の山形戦は彼にとってもいいチャンスだと思っていましたが、前節プレータイムが0という状況から切り替えることは非常に難しいことです。
そんな中でしっかりと準備をして素晴らしい活躍をみせてくれました。
彼の活躍、貢献がなければ今日の勝利はなかったと思います。
(第4クォーター開始後すぐに連続得点を許し、タイムアウトをとった場面で選手にかけた言葉は)
1つ1つのポゼッションを大切にしていこうということを伝えました。
第4クォーターの序盤の雰囲気が良くなかったと感じたので、まだまだ時間はあるので、ポジティブにやり続けようということを強調しました。
8点差をつけられた場面が重要な局面になりましたが、選手たちが闘い続けたことで勝利を掴むことができたと思います。
(ここ数試合でタプスコット選手のハイスコアが目立つが、意識してのものなのか)
私は昨シーズンまでの彼のこともよく知っており、シーズンを通して高い得点を記録し続けることは見慣れた光景でもありますし、得点力は彼に求めている部分でもあります。
シーズンの序盤はコンディションに苦しんだ部分もあり本来の力を出し切れていませんでしたが、徐々に安定してベストなパフォーマンスを発揮してくれるようになっていることと、チームのオフェンスシステムにフィットしていることがこの得点につながっていると思います。
同時に彼にはフレッシュであり続けてほしいと思っていますし、彼に頼りすぎずにいることも大切です。
我々にとって彼は心強く、大きな存在です。
試合後選手コメント(#25 平尾充庸)
平尾 充庸
どちらに転ぶか分からない試合をものにできたことは今後につながるいい経験。これから良くなっていくためのいいきっかけにしていきたい。
《試合総括》
どちらに転ぶか分からない試合をものにできたということは、今後につながるいい経験になったと感じています。
ただ、個人的にはターンオーバーが多かったことを申し訳なく思っていますし、今日はシュート確率が良かったですが、明日も入るとは限らない部分なので、ディフェンスをもっと頑張って、ランダル選手もしっかり抑えられるよう全員で止めにいきたいと思います。
(1戦目で苦しむことが多い中、今日勝てた要因は)
この順位を落とせないという危機感が浸透してきたことはもちろんあると思いますが、まだまだディフェンスでインサイドを抑えられたと思いますし、前半と後半で動きが違う、後半の方が動けているという部分もまだあります。
徐々に良くなってはきていると思いますので、これから良くなっていくためのいいきっかけとして、明日の1勝につないでいきたいです。
(ここ最近のタプスコット選手の活躍について)
シェイプしたことがいい動きにつながっている部分もあると思います。
もともと得点能力の高い選手ではあるので、いい部分をどんどん出してくれるようになっています。
彼に対しては相手もさらに警戒をしてくるようになるとは思いますし、彼に頼りすぎず、我々日本人を含めて得点のパターンを増やして、バランス良く得点をとれるようになっていくともっといいなと思います。
試合後選手コメント(#27 眞庭城聖)
強い闘う気持ちが出たことでものにできた大きな1勝。どんな状況でも万全の準備することを心がけて、怠らずに準備をしていた。今後も勝利に貢献して自分を証明したい。
《試合総括》
終始接戦になり、リズムを掴みづらい試合でした。
ランダル選手の調子も良く、ディープ2も多く決められましたし、秋山選手も確率良く外からのシュートを決めてきた中で、きつい状況に追い込まれて接戦に持ち込まれたと思うのですが、最終的にはシェイ(タプスコット選手)の得点力、突破力が光り、相手に突き放されなかったことが大きかったと思います。
ディフェンスの部分で相手のクラントン選手に対処できたことも最終的に勝利につながった部分だと思います。
最後は相手がミスをしてくれたこともありましたが、うちのディフェンス、気持ちの部分で、マーク(トラソリーニ選手)もすごいブロックをしましたし、そういった強い闘う気持ちが出たことでものにできた大きな1勝だと感じています。
(最近の試合では自身のプレータイムが短いことも多い中で迎えた試合だったが)
チームに他にも活躍できる選手が多くいる中で、限られたプレータイムでシュートを決め切ることができていない状況が続いていたのですが、開き直って、ボールが来たら思い切り打つ、強気に攻めることを意識して、どんな状況でも万全の準備することを心がけて、怠らずに準備をしていました。
今日はスタートで出るということを聞いて、積極的に攻めていこうということを決めていました。
自分としては、一喜一憂することなく、今日勝ったからといって明日や来週プレータイムがもらえるわけではないと思っていますし、常に勝利に貢献できるように準備をしていくことを大切にしていこうと思っています。
チームが勝ってもプレータイムが少なかった選手は悔しい思いをしている部分もあると思いますし、そういった選手が這い上がって争いの起点になっていく、そういった競争力がうちのチームの強みだと思いますし、それによってチームのレベルも確実に上がっていくと思っています。
自分としては今後も勝利に貢献して自分を証明したいですし、コートで表現するために準備するだけです。